ベトナムをもっと知りたい!~中秋節~

 
みなさん、こんにちは。 マサヒロ(@Jpicnic)です。
 
今回は、ベトナムの中秋節についてみていきます。
日本では、「お月見」や「十五夜」としてよく知られいます。
そして、お団子やススキを飾りお月見をするといったイメージが一般的です。
皆さんは、いかかでしょうか。
 
お月見というと、何を思い出しますか?
私は、某ファーストフードの月見バーガーでしょうか。
 
それはさておき、ベトナムにも似たような風習があり、
それが「中秋節」[Tết Trung thu(テットチュントゥ)]と呼ばれています。
この風習の元は中国から始まっているので、日本やベトナムに残っています。
ベトナムは、日本よりも中国の影響が大きかったのでより濃く残っています。
 
◎目次

中秋節の意味

中国では「国慶節」と言われ、1週間程度お休みの大きな行事の1つです。
ベトナムは祝日にはなりませんが、大きな行事になります。
最近の日本ではあまり使われなくなった、「旧暦」が色濃く残っており、
「旧暦」の8月15日に当たります。
※新暦と旧暦の違いについては、こちらをどうぞ
現在の日本でよく使われている「新暦」では、
10月頃になるので「秋を知らせる行事」になります。
そして、「旧暦」の8月15日の夜なので「十五夜」と呼ばれています。
「新暦」で考えると分かりにくいですよね。
この行事は、豊作や家族円満を祈るお祭りで、
家族はもちろん友人、知人、恩師、得意先などにお返しをします。
そのため、月餅やお酒をお得意先に配ります。
この風習も中国とおなじです。

月餅(Bánh Trung Thu)

この行事に欠かせない物と言ったら、
「月餅」[Bánh Trung Thu(バイン チュン トゥ)]です。
日本にも月餅はありますが、
食べやすく小ぶりなお菓子といったイメージです。
基本的に餡子、クルミ、栗などが入っているのことが多いです。
しかし、ベトナムの月餅は違います。
まず、大きくて一つ全部食べるとお腹がいっぱいになります。
私の中では、1食分としてカウントできるくらいです。

ベトナムの月餅売り場

 

ベトナムの月餅の中身

                            

日本の月餅

 
ベトナムの月餅は、日本と同じクルミや栗が入っているものと
豚肉や卵の黄身が入っているものがあります。
昔ながらの月餅にはこのようなものが入っており、
日本人には不人気なものもあります。
正直、私も卵の黄身は慣れませんでした。
今では現代風にアレンジされ、
アイス月餅やティラミス月餅なんかもあります。
アイス月餅は、個人的には好きです。
暑さが残るベトナムでは、冷たくて食べやすいです。
機会がありましたら、是非試してみてください。

中秋節にまつわる説話

中国の説話が、ベトナムに伝わっています。
 
” 昔、天に10個もの太陽が昇ったため、海や湖の水は干上がり、火事が起き、
人々は熱き手生活ができないほどになった。
ハウゲという名の男はコンロン山に登り、
矢をもって9つの太陽を射落として、一躍英雄となった。
ハウゲはその後ハンガーという美しい女性と結婚し、
夫婦仲むつまじく暮らしていた。
ある時ハウゲは道士から長生不死の薬を得たものの、
自らは長生不死は不要と妻ハンガーに預け、その後家を留守にした。
そこへ悪党のボンモンが現れ、不死の薬を出せと迫るが、
大切な夫からの預かりものである薬を取られまいと、
ハンガーはそうとは知らず不死の薬を飲み干してしまう。
すると、身体が軽くなり、ハンガーは天に昇ってしまう。
家に戻ったハウゲは一部始終を知り、嘆き哀しむ。
ある時ハウゲが月を見ると、天に昇った妻ハンガーの影が映っていた。
以来、ハウゲはハンガーが好きだった物や料理を捧げ、
最愛の妻を偲んだといわれている。 ”
引用:ベトナム検定 ベトナム検定公式テキスト (ASEAN検定シリーズ),めこん
 
上記引用に使用した本は、以下になります。
興味のある方は、ご覧になってみてください。
ベトナムの文化や歴史に触れることが出来ます。

子供たちのお祭り

説話はありますが、ベトナムでは子供たちのお祭りになっています。
ハノイの旧市街にはおもちゃの屋台が建てられ、
とても賑やかになっています。
そこで両親や祖父母たちが子供たちにおもちゃを買い、
与えるのが風習となっています。
子供たちは、クリスマスの時のように盛り上がります。
ベトナムでは中秋節はとても大事な行事ですね。
この時期のベトナムはとても盛り上がっていますので、楽しんでください。
では、楽しいベトナムライフを!
 
ではまた!